» Next: 7. 満タンにして帰んな
« Prev: 5.檀家の協力
カテゴリー:ラヂオのゲスト

08/11/13
6. 手を合わせる行為
西山さん
だからこの中仙道蕨宿ってのは、
つくるにあたってさ、

岡田さんって蕨本陣が、
徳川に命ぜられて、
宿場をここに作ったわけだよ。

ここの町並みを整えるためにね。
栗ちゃん
岡田さん?

西山さん
岡田本陣って、
今、あそこにあるでしょ。

asokoniarudesyo5783.jpg


あの人が徳川から命ぜられてやったんだ。
栗ちゃん
あー、あそこのご先祖さんが。
西山さん
そうそう。
あの人がこの宿場をつくらされたんだ。

だから、
北足立郡を仕切ってたのは、
蕨なんじゃない。

だから郡市対抗、
北足立郡の運動会っていうと、
北小学校へ集まってたんだから。
栗ちゃん
そうなんだー。
西山さん
この宿場自体が、
ずいぶん栄えた宿場じゃない。

余計なことなんだけど、
昔は、租税っていうのがあってさ、
一般の人からは、税金取らないで、
納めてきたわけだよね。

その租税も、台帳見ると、
納めてたみたいだからさ。
それだけ良かったんじゃない。

今、そんなこと言うと、
「それだから、なんだい?!」
って言われてもさ、

ね。

でもそういうものはさ、
自分なりの秘めたプライドは持ってるけど。

puraidohamotterukedo5791.jpg


栗ちゃん
そうですよね。
表に出すもんじゃないっていう。
西山さん
そうそう。
栗ちゃん
さっき仏壇を納めて、

「人が手を合わすもんだから」

って言ったじゃないですか。

神様もそうだし、仏様もそうだし、
手を合わせますよね。

あれっていうのは・・・どういう行為?

西山さんからの位置からだと、

どういう行為で、
どういう気持ちでね、日々・・・?

Ihibi5813.jpg


西山さん
だからねぇ・・・

自分なりに思うことは、
五代に渡ってね、
同じ神仏の元で仕事をさせてもらってね
ご飯を食べさせてもらって、
生活させてもらってるわけよ。

そすと、その利益を得た一部をね、
神社なり仏閣なりに、
還元しなきゃなんねぇなと思って、

25年ぐらい前から、ある人に誘われて、
毎年1月っていうと、伊勢にお参りに行ったの。
ここんとこ行ってないけどね。

神様、仏様に携わる仕事をさせてもらってるんで、
感謝の気持ちを持ってね。

まぁ、それが知らず知らずの内に、
木曽御嶽山へ毎年行ったり、

お寺のお坊さんと一緒に、
“海施餓鬼”っていって、
紙の塔婆をね、
千枚書いて海へ流してみたり。

地蔵流しっていうの、
やっぱりお坊さんに声かけられて、
旧荒川へ行ってやってきたの。

だから、それはね、
この仕事に携わってる者としては、

自分の気持ちの中でね、
海で死んだ人、川で死んだ人に対する・・・
自分の気持ちをね、
そういう霊に対する、少しでもね、
報いてやりたいなぁって。

そんな大袈裟では無いんだけど。

海で死んだ人、川で死んだ人に・・・
という気持ちを込めて。
そういうのに参加してやってきてるわけだよ。


だから、水戸の坊さんと行くと
水戸の大洗で、船一艘出して、
信者さんとお坊さんが乗って、
お坊さんがお経を唱えながら、
千枚の紙塔婆ってやつをさ、
自分で自筆すんだから。

それを千枚書いて8月1日に海へ出て流す。
栗ちゃん
それがさっき言ってた、
海施餓鬼ですね。
西山さん
そう、
それは水戸の坊さんだよ。
栗ちゃん
水戸のお坊さんてのも、
また素晴らしいですね。
西山さん
あー、素晴らしい人!

出会いだね・・・

昭和51年からいまだに付き合ってる。
栗ちゃん
どんなでしたか最初は?

「7. 満タンにして帰んな」へ続きます
コメント(0) | トラックバック(0)

コメント





トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kuriradio.jp/mt/mt-tb.cgi/486

» Next: 7. 満タンにして帰んな
« Prev: 5.檀家の協力
カテゴリー:ラヂオのゲスト