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08/08/28
5.「また来た、あの子。」
山郷さん
ちゃんと練習してるチームも、
ありましたけど、

やっぱり、アメリカって、
広いじゃないですか。

だから、
通える人とかっていうのが、

毎日、練習するには、
それなりの地域に、
限られるじゃないですか。

そうすると、

選手層が薄くなるけど、


1週間に一回だけ、
試合会場に来てっていうのは、

いろんなところから呼べるんですよね。
飛行機使って試合きたりとか、


だからアメリカ代表の選手が
何人かいましたね。

同じチームメイトに。

その時は、
ブラジル代表じゃなかったけど、

99年のワールドカップの時、
大活躍したブラジル代表の選手も
そのチームにいたので、
すごい刺激にはなりました。

試合しかりですけど。


で、私は、
そこで、練習場所が、
ないじゃないですか!
栗ちゃん
そうっすね。
山郷さん
だから、困るわけですよ。

その時は、
スタンフォード大学が近かったので、
そこのサッカー部の
GKトレーニングに混ぜてもらって、

朝練しかないんですけど、

週2回、混ぜてもらって、

でも、週2回の1時間ぐらいの朝連じゃ、
全然、トレーニングにならない。


だから今度は夕方に、
ユースチームが、
いるところへ行って、

アメリカとかって、
グランドに行ったら、
いっぱいチームがあるんですよね。

そこに、
ちょっと、知り合いがいたら、

「明日から、練習させてほしい」

っていうのを、

もう全然、
喋れない英語でお願いして(笑)

IMG_4865syaberenaieigodeonegaisite.jpg


「じゃあ、いいよ」

って軽く言ってくれて、

そこに、
しつこく毎日毎日行ってました。


「また来た、あの子。」みたいな。
栗ちゃん
スポーツの現場って、
そういうとこありますよね。

「じゃあ、一緒にやろうよ!」
みたいな。

敵だからどうとかっていう感じが、
あんまりないですよね。

IMG_4875annmarinaidesuyone.jpg


山郷さん
で、練習させてもらったりしてましたね。
それが5ヶ月間。

5ヶ月間の間に、
ビザも取れてないので、

あと、代表に呼ばれることもあったので、
いちいち帰ってたんですよ。

だから、5ヶ月間の間、
3回往復してましたね。
栗ちゃん
そうなんですか(笑)

当時は夢中って感じですか?
今でこそ、5ヶ月間の間に、
3回戻ってとかって言ってるけど。
山郷さん
なんか、
旅行しに行ったみたいな感じ(笑)


私が今思うのは、
シドニーが終わって、
目標見失って、
アテネに向かった時の自分、
っていうのは、

本当にもう、
目をそらさずそれに夢中だった。
っていう感じだったんですけど、

ちょっと終わって一息ついて、
違う世界を見たって感じ。
違う環境というか。

アメリカのこんな環境で、
日本は絶対、成り立たないな。

っていう悪い面も見たし、

アメリカのおおらかな面も見たし(笑)
栗ちゃん
アメリカならではだな、っていう(笑)
山郷さん
はい。

全然、練習してないのに、

勝負事かかった時には、

「あの人たち、すごい強いな」

っていうのを感じたし。
栗ちゃん
なんですかね、あれねー!
山郷さん
練習とか、
たぶん、地道な作業っていうのは、

絶対、日本人は、
得意だと思うんですよね。


練習中からの団結力みたいなのは、
日本人はあるけども、

勝負がかかったゲームっていう時には、
アメリカ人は、

「まず目の前の相手には負けない」

って感じの強さはあります。

それはすごく感じて帰ってきた。
栗ちゃん
テレビ見てても思いますもんね。
だから、
山郷さんは肌で感じてるから、余計に。
山郷さん
でも、
今はもう行きたくないです(笑)


IMG_4905mouikitakunaidesu.jpg


栗ちゃん
ていうと?

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