そのためにはたくさん人を
呼ばないといけません。

今年は、「優勝」という
力を使って、
なでしこリーグを驚かせたい
と思っていました。

浦和レッズが優勝した時、
ナビスコカップでもなんでも
リーグ全体が
「あれいいな」
「うらやましいな」
って思ったと思うんです。

優勝したら
こんなことがあるんだ、
たとえば史上最大の
紙吹雪だったりとか。

レッズが優勝したら、
リーグ自体が盛り上がる
っていうのが
あるじゃないですか。

だからレッズレディースでも、
レッズが優勝したら
これだけリーグが盛り上がる
っていうことを見せ付けたい
と思いました。

レッズサポーターの誇りとして、
そのために応援環境を、
より多くの人が
応援できるような環境を
整えておかないといけません。
そこを怠っちゃうとだめ。

私自身の役割としては、
男子と女子のサポーターの
心をつなぐこと
だと思っています。

以前はハシゴをする
サポーターってほとんど
いなかったんです。

レディースでしか
見られないもの
ってあると思います。

レディースの文化を
もっと築いていけば
男子チームに還元できることが
きっとあるはず。

そういうことも、
男子と女子両方
行っている人間しか
できないじゃないですか。

今いちばんうれしいことは、
ハシゴサポーターが
増えていることです。

どっちかしか行かないと、
どっちかの文化だけで
終わっちゃう。

だから一時期は、
「コイツに会うと
レディースに誘われる」
って思われるくらい
営業活動をしていました。

その結果、来てくれるように
なった人もいます。
そうしたことを
積み重ねていきたいし、
ハシゴサポーターが増えていけば
結果的に私と同じことを
やってくれる人も増えるんです。

まずいろんな人が
当事者意識をもつこと。
そうした環境を作ることが、
必要だと思ったんです。

そうですよねー。
よければ人に
勧めたくなりますから。

人が少ない中だと
一生懸命
応援しなくちゃいけないと
思ってくれる人もいますし。

わずかだけど、じりじりと
人が増えていったんです。

歩みは遅いんですけど、
そこは信じていきたいです。

ずっと種をまき続けること。
それが大切だと思っています。

そのためには
優勝というのは
とても大切でした。

とにかく今はつなぐこと、
種をまくことです。
当分この段階は
続くと思いますが、
優勝１回しましたし、
タイトルを取り続ければ
立場が変わりますし。

自分の関わり方は、
架け橋ですね。
コールリーダーという立場を
そのために使っている
ともいえます。