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07/03/12
10.煎餅屋のプライドがあればいいでしょう??
望月まもるプロフィール

反響道-儲けるポスティング損するポスティング

望月さん
例えば、北欧の国ではさ、
過剰梱包や過剰包装してるのは罰なんだよね。

要はリサイクルの問題で、例えば日本ではさ、
お煎餅を一枚一枚ね、包んでたりするじゃない?

・・・あれ、ゴミ出すじゃん!!

ああいうことやってる企業は、バッテンみたいな、
そういう国としてのさ、
ひとつの目安があったりするワケよ。

国民がちゃんと、しっかりと
「そういうことは罰なんだ」っていう
ジャッジメントができてれば、
「この会社は今どき何をやってんだ!!!」
というふうになるから、
企業の側も変わらざるをえないんだけども。(笑)
栗ちゃん
やっぱり企業って
消費者がある程度、厳しく見てくんないと・・・
「あ、コレ、こんな包装しちゃうと
買ってくれないんだ」って感じで
初めて動けるみたいなところもあるじゃないですか。

望月さん
だから、結局、
「買ってもらうためにはどうしたらいいんだ??」
というところがね、
企業は、消費者の声に応えてきてたら、
そうなっちゃったという
悲しい側面もあるわけでさ。

「お煎餅を開けて、湿気(しけ)るから、
一枚一枚にして下さい」って意見があって、
それを鵜呑みにして、今まで一生懸命ね、
コストも上がって一枚一枚包んでたのに、

今度は、「おまえんところは、何なんだ??
企業としてどうなんだ!!」と言われちゃう・・・
消費者に振り回されっぱなしなワケですよ。

でも、何でそうなっちゃうかっつうと、
軸がないからでしょう???
ってオレは思うのよ、ただ単に。
栗ちゃん
ああ・・・そうか、そうか。
望月さん
煎餅屋のプライドがあればいいでしょう??

一枚一枚、手焼きでやってる連中っていうかね、
今でもいるね、巣鴨とかさ、浅草とかって・・・
「ああいう人達が一枚一枚梱包してますか?」
って話があって、
そのままゴソッと入れていて、渡してて、
文句も言わず、買って行く人がいるわけでしょう??

値段だって、決して安くないよ???
061215_1608~0002.jpg
栗ちゃん
・・・と思います。
望月さん
そうでしょう??

ああいうお店は、ああいうお店で、
ファンがいるわけよ。

じゃないですか??

それを企業の側の、企業目線で、
「いや、何億ないと、
ウチの会社はやっていけないんだから・・・」
とかっていう、それはあなたの論理であって、
そういう風にしちゃったのは、
自分なんだからっていう話じゃない??

「オレは知らねぇよ」って話じゃない??

だから、身の丈に合うというか・・・
社会のそういったモノも、キチッと考えながら、
自分がやっぱりその軸っていうものをぶらさない、
その商売の範疇の中で、軸をぶらさないように、
しっかりと育んで伸ばしていくっていうのは、
これは必修事項なんじゃないでしょうか???

・・・というのは、スゴクやっぱり感じるのさ。

あの・・・
元々、でも・・・どうなんだろうなぁ・・・??

消費者の側も勝手でね、非常にね??
僕らを含む、消費者も非常に勝手なワケですよ。
栗ちゃん
・・・ありますね。
望月さん
ありますよね???

非常に勝手なワケですよ。
「これがもう、こんな値段しなければなぁ、
もっと買うのに!!」とか、
やっぱそういうこともあるよね?

だけども、その値段で買うということも
やっぱり「消費者としての誇り」なんだよね。

その値段で買わなくちゃいけないモノは、
その値段で買わなくちゃいけないんですよ!!

・・・ということを、思わなきゃダメなんだよね。

要は、安いとか、早いとか、美味いとかで、
やっぱこう伸びてた時代と、
これからの時代とは、チョット違うと思うのね。

企業はプロパーで値段を取っていって、
社員をたくさん雇用して・・・っていう、
従来の姿にちゃんと戻していかないと、
なかなか難しいじゃない。

ウチだってできないよね??

社員にして抱えていくなんて、そんなナカナカ・・・
これをだから、「社員にして抱えていく」
なんつったら、もう、ホント相当な値段を
やっぱり取っていかないとキツイわけですよ!!
で、じゃあ、その・・・相当な値段というのは、
高いのか、本当に高いのかというと、
じゃあ、それは社会的に見たら、
正当性のある値段だったりするわけじゃない?

正当性のある値段で、しっかりと利益を確保して、
回していくためには、どう価値をつけてって、
その価値をどういうふうに、
消費者にキチッと打ち出していけるか??

・・・・っていうところが、
オレはやっぱ大事だと思うんだよね。
栗ちゃん
ホント、大事ですよねぇ。
望月さん
もうホント、「5年で車壊れますよ」とかさ、
日本車だとか、電気製品だとかはね、
そういうことやってるわけじゃない?

だから、そんなのもね、
消費者には通用しないんじゃないの??

そうやって需要を生み出すみたいなことをさ、
操作しながらやってたワケだけれども。
栗ちゃん
そうですねぇ。
望月さん
そんなのもバレバレでね、
で、リサイクルの気運が高まってきたら、
ホントにみんな直すと思うし・・・

モノを大事にしようねって、なってきたら、
直すと思うし、
そしたら電機メーカーなんて、
やっていけなくなるわけじゃないですか。
栗ちゃん
うんうん、そうですね。
望月さん
そういう時こそ、やっぱり本当に、
「じゃあ、どうしたらいいんだ??」ってことを
考えていかなきゃいけないし・・・

残っていくためにはどういう価値をね、
他にきちっと作ったりとか、
見い出していかなくちゃいけないとか、
そんなことも思わなくちゃいけないと思うから。

消費者はだから・・・もう、とにかく、
もっともっと賢くなるべきだと思うなぁ・・・。
栗ちゃん
消費者が先に賢くなってくれれば、
それの延長上に、やっぱり
企業側もちゃんとやんなきゃなっていう・・・

「どうしたらいいのかね??」っていうときに、
じゃあ、軸ちゃんと・・・
軸ブレてると、またおかしな方向に
対策打っちゃったりしますもんね。
望月さん
そうそうそう。

「よし、お煎餅を一枚一枚梱包しよう!!!」
っていうときは、多分、社内会議とかでは、
もう、「そりゃ、いいアイデアだ!!!」って、
なったとは思うのよ。

「●●君コストを見積もってくれたまえ!」
みたいなさ、
そういう話になったと思うんだよね。

で、消費者も「お煎餅が湿気ないならいいや、
日持ちもするし」みたいな感じに、なったと思う。

日持ちもするっていうことは、回転が悪くなるから、
多分ね、コストかかったのに、
お煎餅ね、今までより売れてないと思うんだ。(笑)
栗ちゃん
悲しい矛盾を含んでたりしてるんですね。(汗)
望月さん
そうそうそうそう!!!(笑)
栗ちゃん
そういうのもありますよね。
望月さん
サイズを変えて、
いろんなサイズをね、作って、
5枚、10枚、15枚という方がまだいい。
栗ちゃん
まだいいのかな、と。



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